知識の泉の「そうめんのカロリーは高いって本当?」が何を間違えたか

そうめん 雑感

今日も今日とて寝られないな、もう午前3時だよとダラダラしながらTwitterを見ていたところ、こんな話題がタイムラインに流れてきました。

乾麺は茹でると、100gが約270gにまで増え、カロリーも127kgが343kcalと2倍以上となってしまいます(原文まま)

これに対して「127kgって何だよ」とか茹でると「kgがkcalに変わるのか」とか、単純なタイプミスを笑うコメントついてるんですが、そんなのは問題の本質じゃありません。

「義務教育の敗北」そうめんは茹でると100gが270gまで増え、カロリーも127kcalが343kcalと2倍以上になってしまいます
まとめました。 更新日:10月21日22時32分

乾麺が水を吸って重量2.7倍になると、麺の量が増えたわけではないのにカロリーも2.7倍になると思ってるところが、義務教育の敗北と言われてるんです。

水のカロリー高すぎでしょ。こんなにあったら水飲んでるだけでもっと生きられるわ。

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ライターは何を見て間違えたか

むしろ同量の麺を茹でるとカロリーは減る

知識の泉というサイトは知らないんですけど、おそらく作りからして文字単価0.2円くらいで雇った木っ端ライターに、「ネットで調べて見つけられる程度の情報で十分です。文字数は2000文字以上でお願いします」とかなんとか言って書かせたんじゃないでしょうか。

https://web.archive.org/web/20180814083801/https://afun7.com/archives/9057.html

ネットで調べて見つけられる程度の情報によると、そうめんのカロリーは以下の通りになります。

そうめんカロリー

知識の泉によれば「乾麺は茹でると、100gが約270gにまで増え、カロリーも127kgが343kcalと2倍以上となってしまいます(原文まま)」でしたが、乾麺100gのカロリーは356kcalです。

それが茹で上がると343kcalになるなら、むしろカロリーは減ってますよね。

条件が違う数値を比較

乾麺50g時のカロリーは178kcalですが、それじゃあ知識の泉にある「乾麺100gのカロリーは127kcal」という数値はどこからきたのか。

リンク先のページに参考値として以下の数字が載っています。

100gのカロリー:
(そうめん・乾) 356kcal
(そうめん・ゆで) 127kcal
(手延そうめん・乾) 342kcal
(手延そうめん・ゆで) 127kcal

!http://www.eiyoukeisan.com/calorie/gramphoto/kokurui/somen.html

普通に読めば乾麺100gのカロリーが356kcalで、茹で上がり時100gのそうめんは127kcalと理解できると思いますが、なぜか問題のライターは乾麺100gのカロリーが127で茹でると343に増えると思ってしまったんですね。

単純に乾いた状態と茹で上がり時を取り違えただけなら、127と356が逆になるはずなのに、一方のカロリーは別な場所から持ってきています。

おそらくなんですが、書いた人は「ゆで」「100g」というワードが共通しているから、これは比較できる条件だと思ってしまったんじゃないでしょうか。

重量とカロリーがほぼ同じ倍率で増えてるし、とか……。

日本語の文章が理解できないため、文章問題を正しく読み解けず算数で苦戦する子供がいると聞いたことありますが、こういう誤読をしているのかな。

ちなみに。そうめんの重量変化率を270%で計算した場合、茹で上がり時100gの麺は乾麺約37g相当の量です。

わざわざ茹でる前の麺と茹で上がった麺を写真付きで隣り合わせに並べ比較してくれてるのに、なぜ茹で上がり前の数値だけ欄外から引っ張ってきたのか。

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増殖する「○○について調べてみました」系のゴミ

この手のまとめ記事を量産してSEOでどうこうする手法は最近、ネットユーザーのウケが悪いですね。

Googleの精度が上がって明らかに機械で自動生成したような不自然な文章、文字数が少なく中身もないスカスカのサイトは上位表示されなくなり、むしろペナルティの対象になっています。

そこでアフィリエイト業者はタダ同然の報酬で人を集めるため、ランサーズやクラウドワークスで「○○について調べて書いてください。最低文字数は2000文字です。報酬は文字単価0.3円で、そこからクラウドソーシングサービスの手数料が引かれます」と募集を掛けます。

手数料が引かれて残る実際の報酬は文字単価0.2円あるかないか。

そんな条件でプロのライターが応募してくることはありませんが、最初から【初心者OK】【主婦の方・学生さん】と掲げ、日本語の文章が書ければ誰でもウェルカム状態ですし、実際そんな条件でも「隙間時間を換金できるなら」と応募する人はいます。

どういう形や報酬形態で知識の泉がライターを雇っているのかは分かりませんが一般論として、最近よく見る判で押したような文体・構成、怪しいセールスみたいな語り口調のまとめサイトはそんな感じです。

分かりやすいストーリーに飛びついた?

書くほうとすると「○○について2000文字以上」と言われても、実際そんなに書くほどネタがなかったりするんですよね。

ちゃんと準備期間を設けて資料にあたったり、独自取材したりすれば可能ですよ。だけど文字単価0.2円とかでそんなことやってられないでしょ。来た案件を右から左に流していかないと。

だから極少量の原液を極限まで薄めるようなまとめサイト文体になるし、そうめんは茹でるとカロリーが2.7倍になるみたいな分かりやすい、苦労して文章をこねくり回さなくても文字数が稼げそうなネタに飛びついて他のことが目に入らなくなるのかなと。

Googleは検索を利用するユーザーの利便性を第一に、ユーザーにとって有意義なコンテンツを上位表示させることを目標にやっています。

この手のまとめサイトは検索結果を汚染するものにしかなってません。そのうちアルゴリズム変更で検索結果から締め出されるのかな。早くそうなるといいな。

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