長編作品も物語作りは60文字から!最初に決めるべき3つの柱とは?

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本日もインターネットを徘徊していたところ以下の話題を見つけました。

anond.hatelabo.jp

ちょっと引用します。

■作品の概要をしっかり決める

「元気な男の子が」「宝物を探して」「大海賊になる」(ワンピース)

「天涯孤独な女の子が」「妖怪の嫁になれと言われるが」「得意の料理スキルできりぬける」(かくりよの宿屋)

「博士の遺志を継いだ青年が」「小さくなる体で」「悪と戦う」(アントマン)

「異世界とつながった居酒屋が」「いろいろなお客様と」「料理を通じた日常を送る」(異世界居酒屋のぶ)

 

これによって

「大海賊になる【冒険】」を売りにすればいいのか

「おいしそうな料理」をたくさん出せばいいのか

「日常に誰でもありそうな物語」を集めればいいのか

自分の中で迷子になったときの羅針盤に。

 

これに多くの反応が寄せられていました。その反応についてはあとで少し触れるとして、ここで書かれている考え方は『バイステップ法』と呼ばれているもので、物語作り以外でも応用できます。

モヤモヤとした思考に方向性を持たせるときにお試し下さい。

創作の技法としてはアニメーション・プロデューサーで東京工科大学院教授も務められた、金子満さんの『シナリオライティングの黄金則 ー コンテンツを面白くする ー 』に応用法がまとめられています。

 

シナリオライティングの黄金則 ー コンテンツを面白くする ー

シナリオライティングの黄金則 ー コンテンツを面白くする ー

 

 

この本では物語を作る過程として60文字のショートプロットから、それをミディアムプロット、ロングプロット、フルプロットに膨らませていき、全体のテリング(語り、描写)を整えるやり方が紹介されています。

増田に書かれていることの完全版が本書と呼んで差し支えないでしょう。

それでは最初に決めるべきショートプロットの内容とは何か見ていきます。

ショートプロットは60文字で全体を俯瞰する

バイステップ法ではショートプロットに費やせる文字数を60文字としています。ここで求められるのは詳細な内容より、その作品であなた(作者)が何を言いたいのかしっかり自分で把握することです。

きっかり60文字で収めるのは難しいので多少のオーバーは誤差の範囲ですが、あまりにも大幅に超過したり、書いてみたけど何が言いたいか分からないなら、それは自分でもまだ何のための物語か理解できていないからです。

ショートプロットは3つの柱で考えます。

1.誰が(発端)15文字

主人公の抱える問題点、解決されるべき問いを洗い出します。

2.どのように(展開)30文字

主人公が直面する事件や事故、彼の葛藤を呼び覚ます出来事です。

3.どうなった(結末)15文字

展開部を乗り越えて主人公はどうなった。問題解決に向けて変化したか。

増田も例に挙げている『ONE PIECE』なら初期はこのように考えられます。

海賊王になると独りで旅立った少年が(発端)

道中での試練や困難を乗り越えて集めた仲間と協力しながら(発端)

海賊団の船長として名を上げていく(結末)

これを基にバイステップ法では200文字のミディアムプロット、1600文字のロングプロットの順に膨らませていきます。

増田に寄せられた反応から考える

100件以上のブックマークがつくと元記事には多くの反応が寄せられています。いくつか見てみます。

初心者がラノベを書き始めるための、たった3つのステップ

この人は作家になれても編集者にはなれないタイプだね。初心者にこんなことを言っても無駄。締め切りを決める、書く、どんなにゴミだろうが死んでも書き終える、本当に必要なのはこの3ステップ

2018/09/08 13:17


b.hatena.ne.jp

世の中には「未完の作品は駄作以下」という言葉もありますし、とにかく完成させろはその通りなんですが、初心者が嫌になって途中でやめてしまう大きな原因に「前へ進んでる実感が得られない」があると思います。

バイステップ法の良いところは「容易なところから始めて、ひとつずつマイルストーンを積み上げていく」思考ができることで、これだと完成までの行程に対して自分がどこにいるか、決めなければならないことがどれくらい残されているか管理しやすく、前へ進んでいる実感を持ちながら作業できます。

「どんなにゴミだろうが死んでも書き終える」のに必要なのは、口先の精神論や脅しではなく、思考に統一感と方向性を持たせて机に向かうことが億劫と感じさせない指導と方法論ではないでしょうか。

初心者がラノベを書き始めるための、たった3つのステップ

なんというか、良心でこういうこと書いて「編集者にはなれないタイプだね」とか判断される増田に同情するかな。

2018/09/08 18:46


b.hatena.ne.jp

インターネットはいろんな人が集まって、各人が好きなこと言い合う場なのでそういうことも起こりますし、作家になれた本人は「編集者向きじゃないね」と知らない人に言われても気にしないんじゃないですか?

初心者がラノベを書き始めるための、たった3つのステップ

仕事の企画書書くのに応用できそうだなあ

2018/09/08 12:00


b.hatena.ne.jp

創作に限らず幅広い物事に応用できる考え方ですね。